「グリーフ」とは深い悲しみによって起こる影響のこと
「グリーフ」とは、自分にとって大切なものや人を失うことによって起こる、さまざまな影響のことです。
- 突き刺すような心の痛み
- 感情がジェットコースターのように激しく上下する
- 心にぽっかり穴が空いたように感じる
- 物忘れが激しくなる
- 自分だけが違う世界に行ってしまったかのように感じる
- 今までできていたことができなくなる
人によっていろいろだと思いますが、今まで感じたことのない感覚だと思います。
私の場合
私は、三女を亡くしたときに、「心に穴が空くとはこういうことか」と感じました。
本当に自分の心臓の部分に大きくて黒い穴が空いていて、そこから血がたくさん出ているような感覚でした。
今まで自分が住んでいた世界が、全然違う世界のように感じました。
三女と一緒に、自分も死んでしまったように感じました。
心も体も今までの自分ではないような、ふわふわ中に浮いているような、夢の中にいるような、でもナイフでズタズタにされているような、そんな感覚でした。
グリーフから「立ち直る」ことはない
三女が亡くなってから一年ほど経った頃、「あなたが三女ちゃんのことを乗り越えてくれてよかった」というようなことを言われたことがあります。
正直「は?」という感じでした。
三女の死を乗り越えることは決してありません。
ていうか乗り越えるって何?
三女が生き返るわけでもなし、乗り越えるなんてことがあるわけないだろうが!
と心の中では思っていましたが、表面上は笑って受け流しました。
確かに、普通に生活しているし、笑うこともあるし、そういう風に見えるのでしょうね。
まあそんなことは、経験してみないと分かるわけがないですよね。
回復には想像以上の時間が必要
最初の一年間が最強にきつかったですが、すこーしずつ、徐々に、三女のいない世界に順応していくことができているのかな、と感じている今日このごろです。
でも、ふとした時に悲しみの波が押し寄せてきたり、まだまだだなあと思うこともあります。
「グリーフの大きさは変わらないけど、少しずつそれを抱えられるようになってきた」と、私よりも先にグリーフを経験した先輩が教えてくれました。
私もグリーフを抱えながら、つらさと折り合いをつけながらなんとか生きていこうと思います。
コメント