世界が変わった
子どもがお空に行ってしまった時、最初の一年は本当につらかったです。
突然だったので、現実味もありませんでした。
今まで生きてきた世界がいきなり変わってしまったような感覚でした。
実際変わってしまったのですが。
「悲しい」「つらい」では言い表せない
一歳だったので、どこに行くにも常に一緒だったのに、いきなりいなくなってしまった。
病院に行くときに乗っていたチャイルドシートが、帰りは空っぽ。
今でも覚えているのが、お空に行って何日か経った時、実家から母が来てくれていました。
上の子がテレビを見ていて、赤ちゃんが出てきました。
赤ちゃんの姿を見るのもつらいので、思わず涙を流した私の姿を見て、母は、
「お母さん悲しいんだからテレビ消したら」
と、上の子に言いました。
その時私は、「悲しいとかつらいとか、そんな言葉ではこの気持ちは表せない」と思いました。
「悲しい」とか「つらい」なんかよりももっと、言うなれば「絶望」「生き地獄」でした。
実の母であっても、実際に経験しなければこの気持ちは分からないな、と思いました。
洗濯をしていても、掃除をしていても、何をしていても涙がこぼれました。
思い出を重ね合わせる一年
幼稚園も保育園も行っていなかったので、上の子が学校や幼稚園に行った後はずっと家で二人で過ごしていました。
家には思い出があふれすぎていて、苦しくて苦しくてたまりませんでした。
日が経つごとに、「去年の今頃はこうだったな、ああだったな」と思い出して、つらくてつらくてたまりませんでした。
イベントのたびにつらくてつらくて、一年後の命日には自分がどうなってしまうのかな、と思っていました。
そして、命日
命日は、家族で過ごしました。
お空の子のことを話しながら家族でご飯を食べました。
周りの人は、一年たった命日は「一区切り」と思うかもしれませんが、区切りなんかありません。
ずっとずっと、私が死ぬまで続いていきます。
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